キャンプ場でのキャンプに慣れると、なんだか少し物足りないと思うことはありませんか?
そんな人には、野営地でのキャンプがおすすめです。
野営ならキャンプ場でのキャンプよりも強いサバイバル要素を楽しめます。そこで今回は、おすすめの野営地をご紹介していきます。
野営地とは
野営地とは、キャンプ場の様にキャンプを行うことを前提に開放されていない公園・河川敷・里山のことで、その場所でキャンプを行うことを野営キャンプと言います。しかし、野営を行う際は国有地や私有地を避けなければ法律・条例違反のリスクもあるので注意です。
場所によっては私有地でも野営可能な場所もありますが、どの場所に泊まる際もマナーはしっかりと守って野営の痕跡を残さないようにしましょう。また、キャンプ用として整備されている保証がないため、急な天候の悪化による増水等にも細心の注意が必要です。
野営地の魅力
野営地でキャンプを行う時の魅力は、何と言ってもサバイバルに限りなく近いキャンプができることです。近年のキャンプは設備が充実しすぎているので手つかずの自然を体感できないという見方もあります。
しかし、野営地ならその心配は無用です。虫や鳥の声も近くから聞こえますし、人工的な明かりも一切ありません。他にも、自分のサバイバル力を試せるという魅力もあります。
野営地の探し方
まずは、野営地の探し方をご紹介していきます。どこでも野営を行っていいわけではないので、ちゃんと野営を行うことが許可されてる場所や周りに迷惑がかからない場所でキャンプができるように具体的な場所の検討を予めつけておきましょう。
探し方①河原・河川敷
野営地の代表格として河川敷や河川があります。河川敷等を野営地とすると焚き火の火を消したり釣りが許可されている場所なら食料調達も行うことができるメリットがあるのです。
しかし、川によっては釣りが禁止されていたり許可を貰わないと釣りができない場所もあります。また、アユなどの高級魚が釣れる場所もあるので適切な手続きを行って食料を調達しましょう。
注意点
注意点としては、天候の悪化やダムの放水による急な水位の上昇です。水位が上がっても音がしないのでテント内だと気づきにくく非常に危険です。キャンプに行く前日に天気予報を確認して宿泊日の天気を博しておきましょう。
野営地で雨が降っていなくても上流で集中豪雨が発生した場合鉄砲水などのリスクもあります。スマートフォンも使用して常に最新の情報を取り入れるよう心がけることが大切です。
探し方②海辺
オフシーズンの海辺はキャンプを行うのにうってつけな場所です。地面が柔らかくテントのペグが打ちやすい他、周りの可燃性の物がないので焚き火も安心して行えます。
地面が砂浜でも焚き火台を使用しないとススや炭が残ります。景観の保持には気を配りましょう。海辺では、波音を聞きながら焚き火を見つめるというものおすすめの楽しみ方です。
注意点
川とは違って海には満ち引きがあります。テントを張った場所が満潮時は海水が届く場所だったという事態が海辺のキャンパーでは度々あるのです。
と言うのも、地面に波が押し寄せた後が分かりにくいため、満潮時にどれほど潮位が上がるのか把握しにくいのです。潮見表や地面に草が生えているかの確認で安全な場所を見極めましょう。
探し方③ダム・湖
規模の大きなダムや池には公園が作られている場合が多いです。勿論、ダムや湖は森に囲まれた場所が殆どですので自然を感じる野営地としては申し分ありません。
釣りが許可されている場所では、ダムでも釣りをすることもできます。ダムの更に上の支流では釣りを行う人も多く意外とテントを張ることができる場所が多くあります。
注意点
海辺もそうですが、田舎のダムなどは走り屋や若者の集まる場所として使用されている場合も多いです。そのため出来るだけ駐車場からは離れて野営を行った方が良いでしょう。
また、場所によってはスマートフォンが圏外で連絡ができない場合もあります。予めどこから電波が通じるかを把握しておきましょう。
探し方④公園
平らな地面を確保しやすく設営が比較的楽ながら、規模が大きい公園では森の中にいると錯覚できるような場所もあります。キャンプが許可されている場所で野営を行えば、稀に巡回中の警官が職務質問を行ってくる程度のトラブルしかないでしょう。
しかし、近くに民家がある場合が殆どなので近隣住民への配慮は欠かさないようにして野営を行う必要があります。
注意点
場所が公園なので様々な人が出入りします。お子さん連れの人やジョギングの人など、利用方法は様々ですが、いつも通っている場所でキャンプをされているとやはり驚いたり不快に思う人もいます。
トラブルに巻き込まれないためにも、日が沈んでからの設営と早朝の撤収を心がけて行動しましょう。特に音・光・煙の発生する焚き火は取扱注意です。
探し方⑤道の駅
近年の道の駅ではキャンプ場が併設されている場所も珍しくありません。キャンプ場なので野営とは少し違いますが、急な宿泊場所の変更やツーリングを行う人々の間では野営地として注目され始めています。
道の駅のキャンプ場を野営地として利用するメリットは警察の職務質問で睡眠を邪魔されたり周りの誰かに注意される心配が無いという事です。
注意点
道の駅のキャンプ場を使用する場合は、第一にマナーを厳守することです。道の駅によっては無料の野営地や有料の野営地があるので事前のリサーチが必要となってきます。
多少の出費は覚悟が必要です。食材は、道の駅で購入することで入手するという事も、野営地を使用させてもらっているマナーとして心がけましょう。
野営地でキャンプをする際の注意事項
野営地ともなると、様々な面が自己責任となります。山奥となると野生動物・天候などに注意が必要ですし、人工物が近くにあり、人気の無い場所では治安に注意を払う必要があります。他にも、様々な注意事項があるので対処法を含めて確認していきましょう。
注意事項①法律
キャンプ禁止の場所や私有地で野営をすることは当然ながら不法侵入などの罪に問われます。しかし、共有地は野営地として使用することができる場合があります。
野営地として使用できない共有地は、共有地の中には自然公園法での規制や野営・焚き火が禁止されている場所です。事前に自治体への問い合わせなどをおこなって入念に調べてから使用することが大切です。
注意事項②増水
河川敷・海辺は注意点で紹介した通り、水位の上昇があります。時期によってはかなりのスピードで音もなく水位が上昇してくるので、事前の対策が必要です。
事前の天候確認を行い、それでも予想できないゲリラ豪雨などが発生したら即退避できるように荷物を最低限しか持って行かない等、備えておくことが水辺の野営地を使用する時の安全対策となります。
注意事項③滑落
崖周辺を野営地とするのはおすすめできません。数メートル崖から離れてテントを設営したとしても雨によって地盤が緩むと崩落する恐れがあります。
また、滑落とは少し違いますが、逆に崖下の近くなどはもってのほかです。土石流の発生する可能性があり、野営に使用する場所という事もあって非常時に救助が到着するまでの時間が遅くなります。
野営地キャンプの準備
野営地でのキャンプでは当然ながらトイレや街灯と言った人工物が近くにありません。まず準備すべきは簡易トイレです。通常のキャンプ場には持って行く必要が無いので意外と忘れる人が多いですが、一泊する上に飲食もするので備えておいた方が賢明でしょう。
他には、タープ・簡単な調理道具・寝具類が準備する道具となります。他の道具はキャンプでもお馴染みな道具類ですが、木の上から降ってくる落ち葉や虫からの防御など若干用途が異なります。
おすすめの野営地③選
次におすすめの野営地をご紹介していきます。キャンパーが野営地として使用することが多く、比較的治安が良い場所を集めました。初めての野営キャンプにもおすすめです。
おすすめ野営地①かわせみ河原【埼玉県】
オンシーズンには多くの人やキャンプやカヌーを楽しみに来るかわせみ河原。広い河原が開放されており、川遊びも行えます。また、専用の駐車場があるので車の乗り入れも可能です。
おすすめ野営地②朝鳥公園【岐阜県】
桜が名所の無料キャンプ場です。キャンプ場とは言っても木々に囲まれた場所にあるので十分に自然を堪能することができます。
水位の低い小川も流れており、天気が良く通常の水位なら小さな子供でも遊ぶことができるでしょう。水場やトイレもあるので、野営キャンプの難易度も設備を利用するかしないかで決めることができます。
おすすめ野営地③真湯野営場【岩手県】
こちらはブナの原生林に囲まれた野営場です。4月下旬~11月中旬ならいつでも使用することができ、インフリー・アウトフリーで使用することができます。
キャンプ場近くには探勝歩道があるので、日中は探索も行えます。また、近くに真湯温泉もあるのでお風呂は入りたい!という方にはおすすめの野営地です。
ルールを守って楽しい野営キャンプをしてみよう
今回は、野営地として使用する場所の注意点やおすすめの野営地をご紹介しました。サバイバル要素を楽しむことができる野営キャンプ。安全管理をしっかりと行った上で楽しみましょう!